つみたてNISAも投資信託も調べてみたけどよくわからない・・・。
少し前まで投資わからん状態だった私が、本などで学んだことを超超初心者向けにまとめました。
初めての投資は、長期で積立、投資先は分散させること。この3つを頭に入れて、つみたてNISAから始めるのがベストです。
そのためにまずは投資信託とつみたてNISAを理解していきましょう。
投資信託は金融商品のこと
つみたてNISAで投資できる金融商品のうちほとんどが、投資信託。
ということは投資信託のことを理解していないと話にならないです。
投資信託がなんなのか?というところから、投資信託の選び方、運用中や売却時の注意点を知っていきましょう。
投資信託とは複数の投資対象を組み合わせたパッケージ商品
まずはじめに、投資信託とは具体的にどんなものなのかまとめます。
投資信託がなんなのかくらいわかってるよ~という方はもくじから飛んでくださいね。
ちなみに”投信”=投資信託です。”ファンド”も今の段階では投資信託とだいたい同じと思ってよいです。
私はそれすらもわかっていなかったので念のため・・・。
- 投資信託は様々な投資対象(株など)を組み合わせたパッケージ商品(1つの商品の中に投資先が分散されている。)
チャーハンやカレーなどの料理に例えるとわかりやすい。
チャーハンという名の投資信託だとしたら、エビやネギなどの食材は株などの銘柄ということ。
色々な銘柄(食材)を合わせたのが投資信託(チャーハン)
運用報告書を見れば、投資信託の中身(何の銘柄がセットになっているのか)を全部見ることができる。
- 投資信託とは複数の投資家(あなたや私)から集めたお金を1つにまとめて、資産運用のプロ(ファンドマネージャー)が投資、運用する。
その利益を投資家に還元する金融商品 - 株式や債券など運用会社の専門家は世界中の金融市場から投資対象を選び、1つの投資信託の中に組み込む。(世界中から具材を集めてチャーハンを作る。)
- 投資信託は、うまくいけば利益が出るがうまくいかなければ損をする。
- 元本は保証されていない。(保証されているやつは詐欺)
- 小額(証券会社によっては100円から)始められる。
投資信託は金融機関を通じて購入する
投資信託を購入するためには金融機関を通じて購入します。
まずは、ネットで取引できる証券口座を開設しましょう。
おすすめネット証券2つ
〈SBI証券〉
- 手数料が安い。
- 取扱い銘柄数が多い
- 三井住友カードでつみたて可能。ポイント還元率は0.5%(200円につき1ポイント)
- 貯めたポイントは、1ポイント1円として投資もできる。
(つみたてNISAの積立額に充当することもできます) - SBI銀行との連携で資金移動が効率的。
〈楽天証券〉
- 手数料が安い
- 取扱い銘柄数が多い
- 楽天カードでつみたて可能。ポイント還元率は0.2%(500円につき1ポイント)
- 楽天市場でよく買い物をする人は、買い物でもらったポイントも投資できるのが魅力的
- サイトやアプリがわかりやすいので、初心者は画面操作しやすい。
- 証券口座を開くだけでお金に関する本を無料で読むことができる。
- 日経新聞を無料で読むことができる(直近3日分のみ)
- 楽天銀行との連携で資金移動が効率的。
SBI証券と楽天証券どちらがいいのか迷うという話を聞きますが、初心者はどちらでもよいと思います。
楽天証券が改悪されたことにより、今はSBI証券×三井住友カードでつみたてNISAするのが最強!という意見が多いように感じますが、SBI証券もいつ改悪されるかわかりません。
私はどちらも口座開設して楽天証券ではポイント投資、SBI証券でつみたてNISAを運用しています。
楽天証券の最大の魅力は、口座開設するとお金に関する本や月4,900円もする日経新聞を無料で読めるところです。(間近3日分)
ニュースで楽天が赤字となっていたのでまた改悪されるかもしれませんが、この特典はずっと続けてほしいですね。
証券口座には種類がある。まずは特定口座源泉徴収あり、つみたてNISA口座をつくっておこう
証券口座の開設をするとき、どの口座を作ればいいのか初心者はわかりませんよね。
口座の種類は特定口座の源泉徴収ありorなし、一般口座、つみたてNISA口座(非課税口座)があります。
初心者は特定口座の源泉徴収ありと、つみたてNISA口座を開設するということを覚えておきましょう。
源泉徴収あり→証券会社が確定申告を行う。
源泉徴収なし→自分で確定申告を行う。
普段から確定申告を自分でやっているならば源泉徴収なしでもよいですが、やっていないならば源泉徴収ありを迷わず選べばよいです。
源泉徴収あり、なしのメリットデメリットもあるので、詳しく知りたい方はこちらのサイトがわかりやすかったですよ。
口座を開設するときの注意点2つ
- 手数料が安いネット証券を利用すること。ネット証券で、自分で買うことが大事
銀行の窓口で買うのは絶対ダメ!
本当に良い商品を進めてくれない&勧められるがままに購入してしまう&手数料が高い - 初心者は特定口座の源泉徴収ありと、つみたてNISA口座を開設する
投資信託には数多くの商品がある。大きく分けて3つ
選ぶ際に覚えておきたいのは3つの分類方法(ほかにも分類方法はいろいろあるけどわかりやすくこの3つ覚えておこう)
運用手法・インデックスorアクティブ
運用手法による分類。初心者は迷わずインデックスを選びましょう。
アクティブ運用
株価の指数よりも上回る運用収益を目指す投資信託のこと。
アクティブはコストが高く、長期的にみるとインデックスに負けるものがほとんど。
初めて買うなら迷わずインデックスを選びましょう。
投資対象(株式・債券・不動産etc..)
- 株式
- 債券
- 不動産(REIT)
※つみたてNISAにはない - その他(コモディティなど)
金などの貴金属、トウモロコシなどの農産物、天然ガスなどの資源エネルギーなど
対象地域 (日本・先進国・新興国)
大きく3つに分けると、日本・先進国・新興国にわかれます。
・日本 リスク・リターン低い といわれているが初心者は米国株がおすすめ
・先進国 アメリカ、ドイツ、フランス、イタリアなど
先進国は経済や技術が発展して国民の生活水準が高い、経済が大きく発展した国々の総称として使われています。
G7と呼ばれる米国、日本、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダはその代表で、一般的にはOECD(経済協力開発機構)の加盟国を先進国とみなすことが多いでしょう。ただし、実は先進国という言葉には明確な定義はなく、先進国と新興国の分類基準は非常に曖昧なのが実情です。
iDeCo-onlineより引用
・新興国 リスク・リターン高い といわれている。
新興国とは、日欧米などの先進国に対し、現在の経済水準はまだ低いものの、高い成長性を秘めた国々のことをいいます。新興国はエマージングカントリーとも呼ばれ、具体的には、中南米、東南アジア、中東、東欧などの国々を指します。
SMBC日興証券HPより引用
日本国内と海外を合わせたものなど、色々な組み合わせの投資信託があります。
購入時、保有中、売却時に手数料がかかる
投資信託を運用するにあたって、手数料(主に信託報酬)がかかります。
信託報酬は毎日差し引かれるため、0.1%なら大したことないか。と考えずに、10年でいくら?と長期的に考えるのが重要です。
購入時にかかる費用
販売手数料
※つみたてNISAはノーロード(販売手数料が無料)とするよう法令で定められています。
保有中に差し引かれる信託報酬
保有中に毎日差し引かれる。
純資産総額に対して年0.0%~2.6%前後(たったの1%の違いだとしても長期で運用するほど莫大な額になる。)
売却時にかかる費用
- 解約手数料・・・商品のほとんどがかからないが、一部解約手数料がかかる商品がある。
- 信託財産留保額・・・投資信託を解約するときに支払う費用のこと。
今はよくわからなくても、こういうのがあるということを覚えておきましょう。
投資信託商品を選ぶときの注意点5つ
- インデックスを選ぶ。
- コストがかからない商品を選ぶこと(年0.2%前後以内)
- ランキングを信じない。(ランキングに入っているものがすべて良い商品ではない。)
- 毎月分配型は買わない。(つみたてNISAでは取扱いなし。)
- 投資の世界は詐欺も多い。よくわからないものは買わない。
人気ランキングに入っている商品の中にも、手数料が高いものや、わけのわからないものがあるよ!!
注意点5つをクリアしている投資信託はどれ?!
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)
など。
投資信託運用中の注意点3つ
基本的にほったらかしで良いですが、注意点が3つあるので頭に入れておきましょう。
いきなり値下がったらどうする?
基本的になにもしない。予算があれば買い足すのもよい。
これ以上値下がったら資産がどんどん減っちゃう~と焦って売却するのが1番ダメ。
暴落することは必ずあるということを理解しておくこと。
年に一度必ず運用報告書を確認する
毎年○月にチェックする!と決める。
運用報告書…投資信託の成績書のことです。
【純資産総額】【基準価格】【騰落率】を確認し、ベンチマーク(株価指数のこと)より下回りすぎていないかチェックしましょう。
値動きが気になってチェックしすぎるのも良くないですが、運用中まるっきりほったらかしにならないよう年に1回チェックすることも大切です。
出口戦略(売却のタイミング)を考える
投資の1番大事なところ!売却の時期を考えておくこと。
これがブレると投資がうまくいかなくなることも・・・。
売却のタイミング3つ
- ライフイベントのとき(10年以上後が望ましい)
- 利益が目標額になったとき(100万以上利益が出たら売るぞ!など。)
- 2030年前後ごろから相場をチェックして、上がり調子の時に数回に分けて売却 などなど色々な考え方があります。
資産を増やすためには、複利での運用が効果的。
運用年数が長いほど複利の効果が大きくなり、資産が大きく増えます。
証券口座の設定を、『分配金は再投資』にしておこう。
複利のことがわからない!という人は、こちらのサイトがわかりやすかったです。
つみたてNISAとは日本が制定した制度のこと
2024から新NISAが始まりますが、現時点ではつみたてNISAのことをしっかり頭に入れておきましょう。
ここでは現行のつみたてNISAについて記事にしています。
つみたてNISAは投資初心者にうってつけの制度
それでつみたてNISAってなんなの?
ここでは新NISAのことについてはふれませんが、つみたてNISAを始めた後に新NISAのことを勉強しても大丈夫。
新NISAを待たずに、つみたてNISAをすぐ始めたほうがいいという意見の方がダントツで多く、その理由は早く始めることで時間が味方になってくれるからです。(複利の力で後半に資産が一気に増える)
現行のつみたてNISAの内容
- 年間40万円まで(月33,333円まで)
- 投資で得られる運用益(分配金や譲渡益)が2042年まで非課税。
※通常の投資信託は利益から20.315%の税金が引かれるが、利益を丸々手にすることができる。
損失が出ている場合、非課税のメリットは全くなし。 - 購入時にかかる販売手数料はすべて0円。(ノーロード)
保有コストである信託報酬も一定水準の低さに抑えることが定められている。(※それでも0.2%以下の商品を選ぶこと。) - 投資商品は金融庁が定めた厳しい基準を満たす投資信託とETFのみ。
※ETFとは上場投資信託のこと。
わからない人は、下で紹介しているリベ大動画がおすすめです。 - 低コストで長期的な運用ができるインデックス型が基本。
- 投資方法は積立てのみで一括購入はできない。
- 毎月分配型はない!長期運用に向かない毎月分配型の商品はつみたてNISAでは対象外になっている。
- 年間40万円の範囲内であれば、ボーナス時に投資額を増やすこともできる。
- 口座からの自動引き落としの場合、決められた額が投資されるため手間がかからない。
(クレカや電子マネーなどの場合はポイントも貯まる)
なので、運用期間中は基本的にはほったらかしでOK。(ずーっとほったらかしはだめ) - 確定申告がいらない。
- 積立てた資産はいつでも、いくらでも自分のタイミングで自由に引き出せる。
住宅資金・教育資金・老後資金 など好きな用途に合わせて活用することができる。
一般NISAに比べると年間非課税投資枠は少ないが、その分長期的な積立投資ができ、資産が目減りするリスクが低くなる。
初心者は一般NISAではなくまずはつみたてNISAを始めましょう。
- まとまった資金がないんだよな・・・
- 難しそうだな・・・
- 忙しくて投資する時間がないなぁ
- 損をしそうで怖い・・・
- 資産を増やしたい!でもできるだけストレスを感じずに投資したいな。
というような考えで投資を始められなかった人や、投資初心者にとって最適な制度だよ。
つみたてNISAで運用できる商品の中でもゴミ商品があるので注意
つみたてNISAで運用できる商品は限られていますが、その中でも選び方はとても大事。
金融庁が認めている商品だからといって全部よいものとは限らないのです。
森 元金融庁長官は、2017年につみたてNISAの対象となりえる投資信託が日本で売られている投資信託の1%以下という風に述べていました。
森長官の言葉をそのまま引用するのが早いでしょう。以下のようにいわれています。
「日本で売られている公募株式投信は5406本ありますが、そのうちインデックス型株式投信は381本です。これから、複利の利益が得られない毎月分配型の投信、レバレッジのかかった投信、信託期間が短く長期投資を前提としていない投信を除き、ノーロードで信託報酬が一定率以下のものに限ると、積立NISAの対象として残ったものは50本弱でした。」
2017/4/13 Yahoo!JAPANニュースより引用
未だに買うべきではない商品が沢山あるので気を付けましょう。
購入時の注意点
- 「交付目論見書」をよく確認すること
交付目論見書とは投資信託の目的、特色、リスク、運用実績、手数料などがまとめられた履歴書のようなもの
※見ないと購入手続きできない。 - 理解できないものには投資しないこと。
超初心者がわかりやすい本、YouTube、SNSなど
わたしは読書が大の苦手です。
そんな私がすんなり最後まで読むことができて、わかりやすかったものを紹介します。
本が苦手なこともあり、動画やSNSでも投資のことを学びました。なかにはあやしいものもあるので、本当に信用できるものだけ紹介します。
わかりやすくて読みやすい本3冊
なるべくお金をかけずに勉強したかったので、私はAmazonリーディングを活用しました。
初回30日間は無料なので、投資の本を一気に読んでしまうのも手です。
あとは楽天証券を開設すると無料で読める本も活用しました。読める本が毎月変わるので、読み途中でいきなり読めなくなることがあるのが注意ですね。
ほったらかしで1000万円を貯めよう!『つみたてNISAの基本』 棚橋あゆむ
とても読みやすくて、読書が苦手な人でもさらーっと読めます。
投資の超初心者が最初に読む本にぴったりで、つみたてNISAを早く始めた方が良い理由がわかります。
待望の続編!『つみたてNISAの基本2』 棚橋あゆむ
第一弾目の『つみたてNISAの基本』を少し掘り下げた内容で、こちらもかなり読みやすいです。
投資信託の選び方や運用の仕方も書いてあるので、選び方がわからない初心者はかなり参考になるはず!
いちからわかる!つみたてNISA&iDeCo 山中伸枝
多少つみたてNISAのことがわかってから読むのがおすすめ。ほかの初心者向けの本には書いていない、詳しい内容が書かれています。
イラストやグラフなどもあり、わかりやすい。年齢別の戦略なども参考になります。
ついでにiDeCoのことも学ぶことができます。iDeCoはかなりややこしいですが、この本を読むとかなり理解が深まりました。申込書の書き方まで詳しく書いてあるので今すぐ始めたい方には特に読んでほしい本です。
YouTube、Instagramで無料で学べる
リベ大ことリベラルアーツ大学は有名ですね。はじめはうさん臭い・・・と思ってしまいましたが、人生においてもかなり有益な情報を無料で手に入れることができます。
投資の知識はもちろん、お金に対する考え方や投資をするための心構えなども学べる学校みたいなかんじです。
投資に関する本を読むと同時にリベ大の動画を観ることで、本だけではいまいちわからなかったことが「なるほど!そういう意味か!!」と理解できます。
初心者向けにかなりわかりやすく説明してくださっていますし、声も聞きやすいのでファンも多いです。
『お金の勉強初心者編』からみて、『お金の勉強株式投資編』を見るのがおすすめですよ。
詐欺に騙されない知識も学べます。
株式投資編を第1回から順番に観て、自分には必要ないと思ったものは飛ばすのが良いかと思います。
ちなみに、ETFと投資信託の違いがものすごくわかるのは”第34回 投資信託(楽天VTI)とETF(VTI)はどちらがおすすめか?”という動画です。
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SNSは最新情報を知ることができるのが魅力ですよね。
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株の選び方も動画の中で出てくるのでかなり勉強になります。
この記事で紹介した勉強ツールを使えば、全くわからなかった投資信託のことや、つみたてNISA、株式のことまでかなり理解できると思います。
ぜひ勉強して、お金を増やしていきましょう。